Arrive at 日高

2022/05/08 sun

この日は、日中ずーっと前回の日記を書いていた。んで書き終わり、疲れたーってんで、酒を飲み飯を喰らい、酔っ払いながら鎌倉殿の13人を観てくつろいでおった。

ところへ、落語のチラシのデザインが出来上がった、印刷の手配よろしく、てな連絡が入る。
この落語会、来る6/19に僕ともう一人の相棒と2人で行うもので、かなり気合が入っているのだが、この相棒は早くチラシを撒きたいと意気込んでいる。私なんざチラシを撒くあてなんかないのに

デザイン作成は落研関係のあるお母さんに頼んでおり、印刷屋に回す係は私になっている。と言っても、印刷屋に版下を回したことなんか一回もない私。

日曜の夜。エネルギーを使い果たし、なおかつ酔っ払った状態のあたし。明日でいいかあと一瞬日和ったのだが、この相棒、かなりの強面であり、早く行動しないと何言われるかわからないなあ…。

と思った私は自分を奮い立たせ、そこから部屋に戻ってPCを立ち上げ、プリントパックにアクセスし、システムを理解。23:59までにweb入稿すれば安くなる、ってんでデザインのお母さんから解像度の高い原稿を何度か送り直してもらいつつphotoshop。そこは昔とった杵柄、何とか操作を思い出し、うんうん言いながら版下を作成し入稿ボタンを押したのが、23:55。

…あれ?今週の木曜に手元に届くように「5日コース」でアレンジしたつもりが、金曜発送になっている。

よく読んだら、平日のweb入稿締め切りは23:59だが、日曜は19時〆切。つまりこんなに必死こいて作業したのに結局月曜日に入稿したことになったのだ。さらに発送日に届くもんだと思っていたら、工場は京都であり発送日の翌日土曜が到着日とある。

あら、土曜はおいら用事があるから相棒にチラシを手渡せるのは早くても1週間後の日曜になる。あああ。こりゃガリ食うなあ。ってんでガッカリし、力尽きて寝る。

(んでも、このチラシ結局なんでかめっちゃ早くにウチに届くのである)

 

2022/05/09 mon

仕事した。

 

2022/05/10 tue

仕事が午前中で片づいた。そこへプリントパックから「本日発送しまーす」とメールが来る。えええ?早!なんで?…そうか。僕の作った版下がよかったんだなきっと。てのはウソ。まあ結果オーライ。てことは明日届くんだな。明日は家にいなくちゃ…。

しかし明日は母のいる病院に行こうかと思っていたのだ。今月分の支払いをしなきゃいけないので。さらに梨のつぶての転院の話の途中経過も聞こうと思っていた。うーん、よし、じゃあ、今日これから川越まで行ってやろう!と思い立ち準備し今にも家を出ようとした午後1時、病院のソーシャルワーカーから電話が来る。すごいタイミングだ。見てたの?

「受け入れしてくれるリハビリ病院が見つかりました!場所は日高市。転院は来週月曜です。その日は長男さんは絶対来てください。それを逃すとしばらく転院できませんよ」

ええええ?!
支払いは退院日でいいからとにかく各所に連絡をってんで、そこからドタバタ。
実は運悪く来週月曜は弟の入院日になっていて僕はそこに立ち会わねばならない…。弟の入所施設に電話して相談し、じゃあってんで新しいリハビリ病院に連絡し、そこからの折り返し電話を待ち、折り返し電話が何時間もこず、こっちから掛け、やっと解決策が見え、弟の方に電話したらもう保健師さんが帰宅しており、決定は明日に持ち越し。

 

2022/05/11 wed

仕事しながら各所からの連絡を待つ。結果、来週月曜に全て、というのは、母の転院と弟の入院の両方を実施する運びとなった。おおお。大丈夫かな…。

 

夕方、家で仕事していると何やら表が騒がしい。消防車が何台も来てる。ボヤがあったようだ。おお!ってんで野次馬。でもひとっつも燃えてなかった。なんだこりゃ。誤報か?

と、がっかりして家に戻ると宅配業者が玄関の前に。忘れてた!ってんでチラシゲット。ビバ。

 

2022/05/12 thu

渋谷で仕事。夜は高円寺。落研で稽古。相棒にチラシ100枚渡したった!ビバ! んでそのあと飲み会。

 

2022/05/13 fri

おうちで仕事。

 

2022/05/14 sat

港区で落語会。朝から雨が降ってたので「きょうは電車で行くよ」と妻に宣言してたのだが、出発直前の昼にカラッと上がったので自転車で。夏のように暑かった。出し物は『道灌』。ややウケ。んで飲み会。んで夜、無事生還。

 

2022/05/15 sun

覚えてない。

 

2022/05/16 mon

雨。朝9時に川越。そこから介護タクシーってのに母親を乗せて日高市。リハビリ病院。新人看護師がウヨウヨいて、なんだかよくわからない病院だ。人手不足なんだなあ。んでもろもろ手続きだのなんだの。昼過ぎにやっとそこを解放され、次は弟の入院先だ。病院のハシゴ。

武蔵高萩駅から1時間に2本しか来ない川越線に乗車。高麗川駅で1時間に1本しか来ない八高線に乗り換える。一両編成のレトロな列車にビビる。田園ていうか山の中みたいなところを汽車は行く。んでもって毛呂。んで弟の入院先。14時。間に合った!
んでもろもろ手続きだの説明だの受ける。執刀医は何だかすっごいかわいい女の子。
「手術は明日の朝9:00からですので、お兄さんは8:30には来てください」
え?毛呂に8:30?急いで調べたら、6時の電車に乗れば大丈夫。ごごごご5時起きかあ…。
夕刻、解放される。入院付き添いのダブルヘッダー無事終了。
弟の入所施設の保健師さんの車で本川越まで送ってもらう。お喋り好きのお姉さんで、車中でいろんな話を聞く。

ここで僕の弟についてちょっと説明すると、体はピンピンしてるんです。んで知的障害。例えばさっきの病院で弟「何歳ですか?」と質問され「14さいです!」と元気に答える。「ぶわははは。あのね、お前もう52歳だよ」ってこれじゃ落語の『代書屋』だよホント愉快な奴…。
普段は障害者施設に入ってます。ここに弟と似たようなのが50人もいるそうで。んで車中でその保健師さん、
「鈴木さんは本当助かります。大部屋に付き添いなしで入院できるから」と言う。

え?なんすかそれは、と問うと、
先月とある入所者が手術で入院したんだけど、そいつは目に入ったスイッチを片っ端から消して歩くという愉快な子で、片時も目が離せない。しょうがないから個室をオーダーして保健師さんや施設職員が交代でずーっと付き添ったんだと言う。
はああああ。大変でしたね…。
そんでもって我が愚弟、毎日とある町工場で入所者の何人かと一緒に軽作業しているんだが、今回、弟が何日か休むというので施設の職員が「え?唯一しっかり働く鈴木さんが休むと困る」などと言われたそうだ。
あら?あいつが?そんなに優秀なんですか?って聞いたら、
優秀優秀。もう鈴木さんはこれやって、と言うとやってくれる。その他のことも職員が頼りにしまくっている。鈴木さんがいないと施設自体が回らないんですよ。なんて言ってくれる。
へー。じゃあ、あいつ、役に立ってるんですね?
立ってます!
へー。ってんでなんだか少しうれしくなりました。夜帰宅。寝る。

 

2022/05/17 tue

朝5時起き。んで8時過ぎには東毛呂。んで病院。んで弟は全身麻酔ののち手術。
これ普通だったら全身麻酔なんかしない日帰りでできる手術なんです。首の後ろにできた嚢胞をとるだけだから。
でもほら、うちの弟はアレだから。手術中に暴れ出したらいけないってんで全身麻酔。仕方ないねえ医者がそうするってんだから。まあ暴れないとは思うんだけど、わからないですからねえ…。

ってんで病院の休憩室みたいなところでひらすら待たされる。なんか最近、病院で待たされてばかりいる気がする…。なんかこのまま病院の待合室で人生が終わってしまうんじゃないかしら…。とか考えていたら当然そんなことはなく、手術終了ってんで呼ばれる。

めちゃかわいい女医さんがお腹の前で組んだ手で何かを隠すような格好で出てくる。この格好がまた可愛かったんだ。
「無事終わりました!きれいにとれました。見ます?ちょっとグロいですけど」
見たい見たい!とせがむと、隠してたガラスの瓶を自慢げに見せてくれた。
おおお!ゴルフボールよりちょっと大きいくらいの嚢胞。すっげー!
女医さんもこんなのがきれいにとれたのが快感だったらしく、ニコニコしてた。可愛いっ!
てなことで私はお役御免。明日の退院手続きからのもろもろからの施設への戻しまで施設の保健師さんがやってくれるってんで、ありがたい!ありがとうございます!ではよろしくお願いします!ってんで辞す。

まだ昼の12時前。このまま越生線で帰途についてもいいんだけど、天気も悪くないし、ってんで駅近の唯一のスーバーマーケットで500の缶ビールを買って田舎をブラブラ歩く。気分がいい。この昨日今日でもって弟も手術を終え、母もやっと転院できた。つっても母の場合は90日間の仮の場所が見つかったというだけだから、この後のことをいろいろ段取りしないといけないんだけど。

で、坂戸ってとこで東武東上線が人身事故で止まってたので、降りてタバコ吸ってビール飲んで昼飯食ってビール飲んでタバコ吸って、やっと電車が動き出しってんで乗って、地下鉄に乗り換えて、夕刻、ああもう帰ったら爆睡しようとか思ってたら、あ!今日、落研の稽古日だったと思い出した。んで、酔っ払ってるので判断がおぼつかず、小竹向原って駅で降りちゃってそのまま高円寺まで歩いたのだった。90分くらいかかった。もちろん何の用意もしてないので稽古なんかはせず新人さんの噺をただ聞いて飲み会に出て帰る。んで寝た。爆睡。。。

 

2022/05/20 fri

『文八二人会』と銘打った私の落語会だが、相棒からは「20人は客を呼べ」と脅されている。無理だ。仕方ないので渋谷で仕事した後、本社に寄り、リモートワークで全然ひと気のないオフィスでチラシを配りまくり、貼りまくり、何枚か置いていった。我が同僚よ!ぜひ!ぜひ来てください!お願いします!

 

2022/05/22 sun

最近落研に入った女性が、中野坂上自主練習をするから一緒に稽古したいやつは来い、ってんで行く。んで稽古する。んでダメ出ししてもらう。これが中々、芯を食ったこと言われて、は〜なるほどね〜いやいや勉強になりました!マジで。

 

2022/05/23 mon

自宅で仕事の合間にちょっと抜け出して近所の介護施設。落語を披露。『粗忽長屋』。全然ウケなかった。精進します。

 

2022/05/24 tue

妻と母のリハビリ病院へ面会に。新人看護師の不審な挙動にも耐え、面会15分。その後、これも若干挙動不審な主治医からリハビリの様子や説明を受ける。んで、入院前に通っていた心療内科から紹介状を取ってこいと言われる。え?何でそんなものが必要なんですか?と問い、何度も説明されるのだが、さっぱり理由がわからない。

もしかして形式的なものですか?と問うと、そうだ、と言う。なるほどね!了解であります!

さらに病院のソーシャルワーカーと面談。この病院で唯一話がわかるねーちゃんだ。ここを90日で退院させられたらその後どうすればいいんでしょう…家で介護なんかできないが、と正直に話すと、心配ご無用。万事お任せあれ。ってんで頼もしいっっっっ!

ここ数日というか数か月というか長年の心配事が一気に解消される。。。。。。。

ビバ!!!!!ってんで妻とファミレス。ビールで乾杯して帰る。

疲れた!あたしゃ疲れたよおおおおっっっっ…………。

 

2022/05/25 wed

入院前に通っていた心療内科に紹介状を八忠。じゃない発注。2~3日でできますとのこと。

 

2022/05/26 thu

仕事!!!!
と、合間にリハビリ病院の新人看護師さんから電話。
「お母様の髪がだいぶ伸びているので散髪していいですか」とのこと。どうぞ。

で、仕事に集中してるとまた新人看護師さんから電話。
「お母様は肺炎球菌ワクチンを接種済みですか?」ときた。
なんですかそれは? てなもんだったが、とりあえずわからないと答えると、
市役所に行ってそのワクチンの申し込みをしてくれろ、とのこと。わかりました!ってんで、市役所に電話。

と、お母様は2016年に接種済みなので必要ないです、と言われる。ビバ!市役所のシステム!

ってんで新人看護師に、その旨電話。と、その新人看護師、
5年以上たってるので再接種の必要がありますので、やっぱり市役所で申し込みをしてくれろと言う。
へー。そうなのかー。でもそれならそれで、さっきの市役所の人が何か言ってくれるはずだよなあ、変だなあってんで役所に再電話。

2回目の接種の申し込みをしたいのですが、と言うと、
は?何ですかそれ?そんなものの申し込みはないですよ、と言われる。
「やっぱりそうすか。そうですよねえ…」いや、実はこの電話の合間合間であたくし、ちょいとネットで肺炎球菌ワクチンのこと調べた。んで役所のHPも調べたけど2回目の接種の申し込みなんてどこにも書いてないのだ。
「いや、そう言われたんですよね。病院の新人さんから」と役所の人に説明すると、
「いやあ、私もさっぱりわからないですねえ、もしかしたら何か違う書類が欲しいのかなあ。そうしましたらその看護師さんに、直接役所へ電話してほしいとお伝えください」とのこと。

んで、まーた病院に電話して看護師に、そんなものの申し込みはないらしいです、つったら、ちょっと待ってと、何やらノートをビラビラビラビラめくる音。
「…なにか用紙がありませんか?」って言うもんだから、どこに?って笑っちゃった。で、
「あのねえ、役所の人が、あなたに直接電話してほしいって言ってましたよ」って言ってやったら、
「いえ、患者様の用件で役所にはかけられません。それは患者様のご家族からしていただくことになってます」とマニュアル通りの答えを即座にかまされる。
いやいやいや。そういうこと言ってるんじゃないでしょ? 意味が違うでしょ。意味が。あのねえ…。うーん。とにかく、何が欲しいの、あなたは?
2回目のワクチンの接種の申し込みです。
いやだから、役所ではそんなものないって言ってんのよ。
うーーーーんんんってんで、ついに向こうは、
「もういっぺんリーダーに聞いてかけ直します」と折れた。

んで、かけ直してきた。
「どうです?わかりましたか?」
「はい。市役所で、2回目のワクチンの接種の申し込みをしてください」

ドンガラがっしゃん、つって椅子から転げ落ちたね、俺は。

何だこりゃ?落語か? もしかして俺、今、落語の登場人物と喋ってるのか? そんでもって俺も今、落語の世界にいるのか…?
…そう思ったら何だかすっごく楽しくなってきた。

「あのねえ、だから何度も言ってるけど、そんなのもは無いって言われたんです。役所の人に…」
「……」
おお。黙っちゃった。ああ、きっと考えてるんだな。やっと分かったんだ、自分がおかしなこと言ってるって。うん。がんばれ!頑張って考えてくれ…。

んでも相当黙ってるんで、

「もう一回、リーダーに聞いてみたらどうですか?」って水を向けると、
「いえ、リーダー、今、出かけちゃったんです」
「ああそう」
「…でも、もういっぺんリーダーに聞いてかけ直します」
「うん。そうしなそうしな。んで、何時ごろかけてくれます?」
「ええとおおおおお…………、今日中には」
…今日中ってキミ。まあいいや。
わかりました!よろしく!ってんで切る。

きっとキミはかけてこないな。

やっとこさ仕事に戻る。

■■■

んで仕事に没頭してたら夕刻。

今度は例の紹介状をお願いしてた心療内科から電話が来る。
できたから取りに来い、ってんで、明日仕事が終わったらその足で直接行くことにする。頑張れば終了時間に間に合う。
んでもって、どうせならそこからリハビリ病院に持ってったらよかろう、早いうちに、ってんで病院の終了時間をネットで調べたんだがこれがよくわからない。んで、病院に電話してみる。

案の定、例の新人看護師はとっくに帰っていたようでベテランっぽい看護師さんが受話器に。これこれこう、と言うと、ああ、何時でも夜でも大丈夫です〜とのアンサー。
ただ、その紹介状って何ですか?と聞かれ、ええ?そこですか?ってんで説明してやる。
ああ、そうですかあ。いや、まったく聞いてなかったので。

だってさ。いや〜いい病院だねえここは。おおらかで。気に入った!ってんで切ろうとしたら、
あの、肺炎球菌ワクチンの件ですけど、って向こうから言い出した。
あ、そうか、あなたがリーダーなのね。
「ええ。で、役所に問い合わせたんですけど、なんか2回目は申し込みとかないんですよ。だから明日来たときについでに病院の申込書にサインください」
だってさ。
もー。どーでもいーやあ。はいはい。喜んで!

夜は落語の稽古会。最後にちょこっとだけ稽古する。んで飲み会出て帰る。

 

2022/05/27 fri

渋谷で仕事、からの電車に飛び乗り、若葉駅前の心療内科で紹介所ゲット、からの川越に戻りいの、川越線乗りいの、で、リハビリ病院。んでサイン。んでまた川越に戻ると豪雨。ははは。雷雨の中、本川越駅まで歩き鷺宮駅からバスを2本乗り継いで帰宅。21時過ぎ。なんか無駄な動きをした1日だったような気もしたが、文句は言うまい。でもこれからは全て郵送にしてもらいたいな。できたら。