忘却日記

『病院にいるおばあちゃんに 聞いてみたいよ 全てを忘れていくことは幸せですか?』鈴木祥子『忘却』 より

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2022/04/04 sun

日曜の朝、実家で独居中の母がぶっ倒れたってえ報をもらって、すぐ埼玉へ。雨ん中。てかなんで病院のやってない日曜に?とか、なんで雨なの?とか、言っててもしょうがないのだが、何でこんな実家からもバカ遠い救急病院に?ってとこに。からのさらに救急ではない入院可能な病院への移送。あらゆる病院で3時間くらい待たされる。んで、これから数か月、てかそれ以上、空き家と化す実家の雨戸閉めに行ったり生ゴミ捨てたり。くったくたで帰宅。

2022/04/05 mon

月曜なので仕事はある。朝5時に起きてやるべき仕事と格闘しながら、9時くらいからは関係各所へ連絡したり。んで昼前に仕事をストップ! 明日手続きにまた来てくださいと川越の病院に言われたもんだから、行く。雨ん中。せめて晴れていれば…つっててもしょうがない。んで、そのあとまた実家へ移動。いろいろやるべきことがあったのだ。いろんなものを探したり新聞止めたり生協止めたり町内会費払ったりね。夜帰って風呂入って飯食って寝る。

2022/04/06 tue

この日も早朝から。とにかく溜め込んでいた仕事をこなすコナスこなす。マッハで。いやあ、本気出せばできんだよホントは俺。なんつって。んで夕刻解放される。からの引き続き実家関連の作業。ひとつひとつ、やれることをやっていくしかないんだな。んで、やった。JCOMを止める書類を発見し連絡できた。ビバ!んで寝る。

2022/04/07 wed

明日の木曜は初めて主治医とシビアな話をしに病院へ行かなければならない。

んで金曜は本来木曜やるべきだった仕事をやらされる。

んで、本日水曜の午前中、とりあえずここまでのやるべき仕事を終わらせた私。

思えばこの日曜の朝から動き詰めであった。やっと。一息。つけることになる。この本日水曜の午後だけは、ちょっと自分の自由に生きさせてもらおう。せめて人間らしく。

ってんで、銀行に寄るという目的もありがてらの気楽な散歩へ。ビール片手に。11:30。快晴。温暖。

 

んでね。いーんですここまでの話は。どーでも。まーどーでも良くはないが、別にそれを言って同情をひこーとか、そーゆーわけではないんです!ここからなんです書きたかったことは!

 

〜つづき〜

通帳記入して、浜田山の横丁を郵便局に向かっていたら、行く手に、おっそろしくグラングランしてるお婆ちゃんを発見。え?まじか?ってんで、大丈夫ですか?って声かけたら、ああ、助けて〜。なんか私ダメ〜。ってんで俺の腕にすがってきたんだな。

 

んで、詳細、はしょるけど、結果、ばあちゃんを介抱して、永福町のそのばあちゃんの家まで、送り届けたんだよ。都合2時間くらい。この4分の1くらいボケたババアに付き合ってやったんだ。あたしは。この天気の良いお昼時に。

 

何が言いたいかというと、ちょっとそういうこと、つまり血の繋がった老婆の転倒からの心配・各種病院への付き添い・手続き・手配・実家の片付け・けつ拭き・それに伴う本来業務の遅れの取り戻し、を超人的にこなし、疲れ、ほっとし、それらのウサ晴らしに、散歩がてら駅近の銀行までちょっと散歩に行っただけなのよ。

それなのにさ、アカの他人のおばあちゃんの面倒を見る羽目になるっていうね。

何なの?と思って笑えてきちゃったの。ヒキが強いなあオレ。てなもんだ。何のヒキ?

まあ、ばあちゃんが、ご親切にありがとう。あなたいい人ねあなたがいなかったらあたしどうなってたかあなたのお名前は?とか100回くらい聞いてきて、そのばあちゃんにとっては俺ってホント救世主だったんだろうとは思うけど。

 

ただ僕にとっては、

僕が、入院する前の母にしてあげたかったこと。

の代償行為だったのかもなあ。

とか思ったんでした帰ってきてからね。変な話でしょ。

 

そんでもって、帰宅したけど結果的に全然気分転換できず。

気分直しで、散歩のやり直しをして、夕刻帰ったら落研でいちばん可愛い女の子が、今から飲みませんか?って誘ってくれて、完全にいく!ってんでのんで帰ってきました。

 

嘘みたいだよね。嘘だったらいいんだけど。でも本当の話。忘れていいよ。