Road to 比企


2022/04/19 tue

またこの話かよって思われるとナンなのですが、こりゃあしょうがない。まあ、最後まで聞いてほしいんで、お付き合い願いたい。
手術を終えた母。次はリハビリ病院ってえとこに転院しなくちゃならない。んで、現在入院中のM病院のソーシャルワーカー氏から紹介されたとあるリハビリ病院、ここはまあまあ実家からも近く、いいんじゃない?ってんで電話して資料を取り寄せて、それを読み込んで本日、そのリハビリ病院から電話で説明を受けました。1時間。んで、いつ転院できますか?って聞いたら、まあ、5月10日から20日のあたりですかねえ、てなアンサー。わかりました!ってんで何枚もの書類に必要事項を記入したり、必要なものを手に入れる段取りをしたり、仕事したり。てきぱき動いた。

2022/04/21 thu

週に一度の出勤日であり、よーし、行くぞってんで、まさに今家を出ようとした昼過ぎ、母入院中のM病院ソーシャルワーカー氏から電話。
あれ?どうかしましたか?と聞くと、
現在申し込み中のリハビリ病院だが、転院可能日が遅すぎるんですよね。と言う。
ええ? 遅いとは? と問うと、
本来ならお母様は4月中には転院してほしいのだ、まあ連休もあるから大目に見るとして5月10日ならまだしも、20日となるとウチは承知できないんですよお、一応救急病院なので。とか言う。
てか、お前が紹介した病院じゃねえかよ。何で今更そんなこと…。ってんで絶句していると、
とにかく違う病院と一回電話してみてくれ、ってんで病院名と電話番号を告げられる。
アタシもよく知らない川島という町の病院。田んぼの真ん中に立ってるとのことだった。

んで、夕刻16:30。本社。やるべき仕事が終わったので電話する。
と、担当者が別の電話に出てるので折り返すと言う。
仕方ないから本社で、時間をつぶす。1時間。電話は全然掛かってこない。こりゃもう明日だな。ってんで外苑前からチャリで帰路につく。
と、笹塚あたりを走行中にかかってきた!
すみません、さきほど電話が長引いてしまいましてと言う兄ちゃん。すげーなあ。今18:00だよ。
んでも一昨日とある病院とそういう長い電話をした私としては、大いに納得。
そんでもって、病院の説明のために、それくらい長い電話をしたいのですが、いつがいいですか?と聞いてくる。
いや、私、明日、別用件で実家まで行くので、そちらの病院まで行きますよ!直接話しましょう!と提案。
ああ、それがいいですね。お車でいらっしゃいますか?
いいえ、車持ってないです。最寄駅どこですか?って聞くと、
最寄駅はありません。というたいへんショックなアンサー。
家帰って調べたら、そう。川島町には駅がないのだった。

2022/04/22 fri

6時に起き、電車をいくつか乗り継いで、8時半には我が故郷埼玉県坂戸市若葉駅に降り立った私。そこからレンタサイクルをゲットし、コンビニで缶ビールをゲットし、一路、比企郡川島町へ。比企郡だよ。
朝。初夏を思わせる日差しの中、むせ返るような菜の花ばたけ。モンシロチョウが無数に翔び交う田園をチャリでひた走る。そう。今日僕は早起きをして田園をサイクリングに来たんだよ。電車が通っていない田舎町。「この地は今なお比企能員が治めていた頃の風景をとどめているのです『若葉駅下車徒歩3時間』」。

と、一人『鎌倉殿の13人紀行』を洒落込み悦に浸る。するとあら不思議、マジでテンション上がってきた。楽しい楽しい。
んで1時間。病院着。親切な担当者と落ち合い、丁寧な説明1時間半。病院もきれいで設備もよい。気に入った!入れてくれ!って言うと、はい、では5月9日転院で。つって、商談成立。ビバ!
あとは13時に実家でJCOM解約工事に立ち合えばよく、まだ11時半であり、ではこのままサイクリングの続きを楽しもう、ってんで、かなり離れたタバコ屋みたいなところで妙に高い缶ビールをゲットすると、適当に実家方向へハンドルを向ける。呑気に機嫌よくビール片手に田舎道をぶらぶら。渋沢栄一の東ん家みたいなのがここかしこ。ははは。楽しい。ってんでかれこれ40分が経過したが、馴染みの町に全然つかない。おかしいなあ。
デカイ川にぶち当たる。おお。手付かずの大自然がここに。とか言ってる場合ではない。

でもなあ、とりあえずこの川を向こう岸まで渡らなければいけないな、ってんで土手沿いをひた走るのだが、一向に橋がみつからない。どーゆーこと?

少々焦りだし、ここで初めてスマホの地図アプリを起動すると、全くあさっての方向に自転車を走らせていたことに気づく。
アプリによると実家までの自転車での行程40分。現在12:25、げ!やばい、ってんでそこからは地図アプリに従い、大自然そっちのけでひたすら走る。はあはあ言う。んでもってバカに暑い。ふざけんな!と、大自然を呪い自分を罵りながら。


んで12:58に着いたよ家に。家に入るとひんやりした。冷蔵庫を開け、先日買い置きしておいたビールをプシュっと開けてンゴンゴと飲む。
んで、電話でM病院ソーシャルワーカー氏に転院の運びを報告し、やってきたJCOM作業員の予想時間を遥かに上回る工事に立ち合い、地元のケアマネのところに行って大事な書類を返してもらい、実家の戸締りをし、自転車を返し、帰宅。たいへんに疲れた1日だったが、それなりの成果があり、大変に満足していた。

2022/04/25 mon

夕刻、川越の保健所から電話が来る。え?なんですか?と問うと、
「入院中のお母様と同室の方が結核だったことが判明しまして、お母様も感染の疑いがあります。このことは病院からもう聞いていらっしゃいますよね?」と言う。
聞いてない。聞いてないです…。
ええ?つって保健所の方も絶句していたが、まあ、それは置いといて、説明を受ける。
同室だったのは3日間だけであり、幸か不幸か昨今は皆ほぼマスクをしているので、感染している可能性は極めて低いこと。
そうは言っても、検査をする必要があり、これは3か月後に血液検査をするしかなく、その頃また連絡しますとのこと。
はい。了解です。でも3か月後は川島町のリハビリ病院に転院してる予定ですね。と言うと、
ええ?ああ、そうですか。ではこのこと、その病院に言ってくださいね。ほかに質問ありますか、と言うので、
あの、この結核うんぬんって、いつわかったんですか?という問いには「先週です」というアンサー。
あと、普通、病院って、このこと僕に報告しないものなのですか?という問いには、「そんなことはないはずです」。

静かに通話を切り、しばし黙考。
え?何?なんで連絡してこないんだ、あの病院は?それに何?わかったのは先週だあ?俺が動きまわってたの先週の金曜じゃんねえ…。なにこれ? なんかおかしくない?

ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながら、M病院ソーシャルワーカー氏に電話。
「はい」つって奴は出た。
あのー。つって僕。ちょっと言葉が出てこない。
「なんでしょう?」
なんでしょーじゃねーだろ。あれ?
「あれ?」って思わず言ってしまう俺。
「はい?」
深呼吸して俺、
「あのー、うちの母、おたくの病院で結核がうつされた可能性があると、今保健所から電話があったんですが」
「ええ?!」
「もしかして…ご存知なかったんすか?」
「…」
「もしもし?」
「はい…、あ、ええ、知らなかったものですから…」
「ええ? 知らなかったんですか…」
「あ、ちょ、ちょっとお待ちください、今、病棟の方につなぎますんで」
ってんで待たされる。んで病棟の看護師リーダーみたいな人につながる。んで、めっちゃ言い訳される。その連絡が遅れたことについてね。いや、もう、それはいーんで、母は無事なの?つったら全然元気とのこと。
「わかりました。で、僕、転院先のリハビリ病院の手続き中なんですが、そこに一報入れろと保健所の方に言われたんですが、それ、僕がした方がいいんですか?それより、あなたの病院から向こうに説明してもらえないんですか?」
「あ。こちらからします。ソーシャルワーカーからさせます」
ってんで、電話を切る。
なんだかなあ…。
でも、もしかして、こういうことって、よくあることなのかな、と思った。だから呑気なのかな。じゃあ、まあ、大丈夫なんだろうなあ。と思っていたのだ私はそのときバカだから。

2022/04/28 thu

明日からいわゆる大型連休であり、でも僕のレギュラー仕事はそういうことにお構いなしであり、んでも明日は休みだから今日中に終わらせる、多分夜の20時くらいまでかかるけど。という木曜。
午前中に電話が来る。おなじみのソーシャルワーカーから。
どーもー。なんですか?
「例のリハビリ病院に私からお母様の結核の疑いの件、連絡しましたので」
ああ。はいはい。ありがとうございます。
「それでですね、今回の転院の話はキャンセルになりました」
…ええ?!なんで?!
「やはりこういうご時世もあって、受け入れ側から断ってきたということです」
絶句。絶句である。
「で、こちらで新たにリハビリ病院探しますので、いえ、まだ。まだなのですが。これから探すので。で、ご長男様にはですね、またそのときは説明やら申し込みの手続きやらお願いしますので」
マジか…。
あんだけ走り回ったのに。先週の金曜だよ。またあれを、てかあれに似たことやるの?とほほほほ。
全てが、やり直し。一からやり直し。2回もやったのよ!って叫んだけど。じゃあそういうことで、ってんで電話は切られる。
ふつふつと湧き上がる怒り。
でも、よく考えるとこの話、登場人物、誰も悪くないんですよね。
やり場のない怒り…。
わずか6日前にウキウキで田園をちゃりで駆け回ってた自分…。
なんてこった。。
ただただやる気だけがなくなる。
んで仕事。一回渋谷行って、帰ってきて、自宅でひたすら待ち時間。んでやっとこさリモートで任務完了したのが20:20。
ダッシュで高円寺に行き落語の集まり。最後の5分だけ出席し、流されるまま打ち上げに行き、明日休みだーってやからに流されて二次会。朝4時まで。

2022/04/29 fri祝日

二日酔いのまま10時くらいに起き、雨の中自転車で西荻窪、正午から佐藤幸雄さんと玉川さんとリハ。15時まで。くたくた。んで、そのまま居酒屋で飲み会。20時くらいまで。ベロベロ。帰りは雨止んでてよかった。

2022/04/30 sat

二日続けての痛飲で激烈な体調不良。明日はライブ本番。せめて今日こそは、心と体と肝臓を休めようと寝まくる。夕刻落研のかわいい女の子から今から飲みませんか〜てなLINEが来るが、無理無理無理無理ってんで初めて断る。あああ。もう二度と誘われないかもなあ。あああ。でもいいの。

2022/05/01 sun

佐藤幸雄とわたしたちLIVE@ひかりのうま。すっごい疲れた。でもまあいい感じだった。
お客さんから、ブログが更新されてないと言われる。忙しかったんで。あと書こうと思ったら状況変わったりしたんで。てかいろいろあって。てかどーゆータイミングでどー書こーが俺の勝手だあ!
雨だったのでバス&電車で往復。こっちのほうが早い。知ってたけどね。帰りはバスがなく、吉野家で牛丼を食って帰る。

2022/05/02 mon

午前中はちょっと仕事。あとは忘れた。

2022/05/03 tue祝日

忘れた。でも、昼飯を腹一杯食って、もう晩飯いらないや、と家族に言い残して、そのまま次の朝まで寝たのではなかったか。18時間くらい。

2022/05/04 wed祝日

午前中近所を散歩。神社の前で、善良なおじいさんに変な言いがかりをつける40歳くらいの短パン男に遭遇。「このおじいさんビール飲みながら自転車乗ってる!」つって大騒ぎ。近くにいた警官に止められていた。んで、僕はその近くの喫煙所でビール飲みながらタバコを吸ってたら、そのおかしい奴が案の定また戻ってきて、今度は警察官に絡んでいた。んで、そいつが去るときに俺と目が合った。何も言われなかった。場所を変えて神社の喫煙所で一服してたら、別の変なおっさんがとなりに座り、独り言を言いながらポテチを貪り食いだした。僕は一服し終わったタイミングでゆっくり神社の門をくぐり神に手を合わせ、これいじょうへんなひとがよりつきませんように、とお願いした。
午後は近所のデイサービス施設で落語。道灌。まあまあウケた。15時から阿佐ヶ谷の居酒屋で打ち上げ。19時には帰る。

2022/05/05 thu祝日

忘れた。寝てた。お酒抜く。

2022/05/06 fri

昼から渋谷で仕事。昼下がりに本社に寄る。同僚が飲みたそうにしてたので付き合う。会社所有の休業中のカフェに酒を持ち込んで。なんてもったいない空間なんだ、ここは。まだ夕方かなと思ったらもう22時くらいだった。んで帰る。チャリで。

2022/05/07 sat

昼下がりに西荻窪の図書館へ。落語関係の本ばかり借りる。お酒抜く。

2022/05/08 sun

おお。追いついた。午前中からブログを書く。現在18時だ。なんて無駄な日だ!まあいいや。
んでもって、いまだにM病院ソーシャルワーカーからは何の連絡もない。どこからも受け入れを断られてるのだろう。そりゃそうだ。当たり前だ。あああ。でももしょうがない。7月に結核の陰性証明が出るまでは、あの病院だ。かああ。まあいいや。ほんと仕方ないんで。ということでこの話はもうしません!
あと、そうだ。忘れてた。佐藤幸雄さんがこの間、僕の40点落語『大工調べ』を見にきてくれて、その後なんの感想も聞かなかったのだが、というのも40点だったから、いいや、と思ってたので。
でも、先日、佐藤さんのおかみさんから「幸雄が褒めてたよ。『僕は自分の歌詞も覚えられないのに、POP君はあんなに大量の文字情報を覚えて喋るのはすごい』って」。
なるほど。そういう発想はなかったですが。ありがとうございます。精進いたします。