因果応報

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朝11時の陽光を浴びながら自宅=集合住宅3Fの南窓を越えベランダで一服しながら、

明日から3月かと。

もう直ぐ春ですねえと、

いい気分に浸っていたら隣家の窓がガラガラピシャッと閉まる音を聞く。

ああと。

しまったと。

煙草の煙が匂いが隣家の奥様の鼻腔を刺激したのであった。

やっちまった!注意していたのに!

というか、昨日までは寒かったので、隣家も暖房をつけ窓を密閉してたので。

へーきでベランダで喫煙に及んでいた私だったが、そーゆー冬の時期が終わったのだなあ。やはりこれからは北側の玄関出た外階段で吸うべきだなあと。

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丸2年リモートワークしていたツケであろう。めっちゃ太った。

完全な運動不足。

とはいえ通いのサラリーマン然とした時代も特に運動などしていなかったのだが、

いわんやリモートにおいておや。である。ナニが? おやおや。

んで、とにかく運動を、ってんで、歩行である散歩である。人間歩かなきゃ。てかここ2年歩いてないのである。死にたいのか?

 

てなわけで散歩。図書館に本を返しがてら。お供はやはりビールである。悪い癖である。もはや治らないのでR。なんだRって。

 

午後2時の陽光。空に浮かぶ雲がへんな形しとるなあ。とか思いながらビール飲みながら煙草を。人がいない露地。ロジ。ロジスティクス。うそ。林などで。持参した350mlを飲み干し、八幡宮入り口のコンビニでビールを買い足し、ほろ酔い加減で図書館到着。片手に持った半分くらい残ったビールはコートのポケットに隠し込み、図書返却。んで、尿意がちょうど臨界点に差し掛かっていたのでトイレ。と、コートがビショビショ。ビール缶がポッケの中で横倒しになっとった。あああ。

ションベンしながら、男子小便器の上にポッケに入ってるものを全部出す。鍵・携帯電話・煙草。すべて濡れていた。外側は。中身は平気。

 

んで、図書館を後にし、川沿いの道でタバコを口に咥え、ライターを探す。まだポッケにあった。そして火が付かなくなっていた。そりゃそうだ。濡れてるからね。

ここで、あたくしは思った。ああ、これは、春の日差しの中で久しぶりに窓を開け悦楽に浸っていた隣家主婦の喜びを、タバコの煙で台無しにした因果応報だと。

 

んで、罰として家まで煙草を我慢して帰宅しようと思った。のだが、神社手前でニコチン中毒の発作が起こり、んでも家に乾いた100円ライターが100個ある私は、これ以上ライターを家に増やしたくない。購入したくない。もったいない。んで、文房具家兼煙草屋に駆け込み、マッチくださいと言う。マッチは10えんだから。

 

そしたら店の若い衆が、『お売りできるマッチはありません』と言う。

はあ?。。。お売りできないマッチならあるのか?と聞くと、

あると言う。

はあ?

タバコをお買い上げいただいた方に、差し上げるマッチがある

と言う。

ああそう。ならこの、この世で一番コスパの良いwest1ICE FRESH をくれ、と言うと、

そんなものは無い。と言う。

理不尽さが複数に及び、絶句する私の鼻先で窓ガラスがピシャリと閉められる。

 

泣きながら家に帰り、100個あるライターに手をのばす前にくだんの湿ったライターを擦ってみたら火がついた。つくんかい。